北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)10月16日付

地域医療提供体制「偏差値」 本道の医師数48
    病院51で、診療所は42と下回る─日医総研23年4月調査

 日医総研が公表した「地域の医療提供体制の現状─都道府県別・2次医療圏別データ集(2023年4月)」によると、医師数の全国平均に対する本道の偏差値は48で、病院51、診療所42と、診療所の医師数は少ない。2次医療圏別では、上川57、札幌54だったものの、根室31、宗谷35、中空知、日高が37、南空知、遠紋が38など19圏で下回った。


北見市在宅医療WGの議論開始
急変時救急搬送の運用ルール整備へ 200カ所対象に課題調査実施

 人生の最終段階において本人が望む療養場所、延命措置が受けられる仕組みづくりのため、北見市は第1回在宅医療・救急医療連携ワーキングチーム会議を開いた。本人が在宅、施設での看取りを希望しても病状急変の際に救急搬送されてしまうケースが増えているのを踏まえ、医療、救急医療、介護の連携ルール運用を目指し、検討を進めていく考えだ。


ドラッグラグ解消着実に 患児と家族の生活重視を
                 小児血液・がん学会記者会見

 第65回日本小児血液・がん学会学術集会「心と身体に優しい治療とケアをめざして」(会長=真部淳北大小児科学教室教授)が札幌市で開かれ、終了後の記者会見で真部会長は「約1800人が登録し、医師が1千人、看護師は340人、学生や市民も参加した。ハイブリッド形式だったが、現地参加も多く、大変盛況で、学会として正常化した」と総括した。


白老町立国保 新病院建設に着手
      医療・介護機能を多角的に提供 25年5月開院目指す

 胆振管内白老町は、町立国保病院(猪原達也院長・48床)の起工式を行い、建て替え工事に着手した。回復期患者の受け入れを重視した病院機能と介護機能を併せ持ち、医療・介護を多角的に提供する地域包括ケアシステムにふさわしい新病院にする。オープンは2025年5月を目指す。


22年度概算医療費 過去最多の46兆円

                  本道伸び率は全国を下回る

 厚生労働省がまとめた2022年度概算医療費(労災・全額自費等は含まない)動向によると、総額は前年度から4.0%(1.8兆円)増の46兆円と、過去最多を更新した。受診延べ日数(延べ患者数に相当)は2.0%増の24.3億日、1日当たり医療費も2.0%増の1万8900円だった。


●入院・外来分科会 看護必要度「B項目」存廃で意見二分
●腎臓専門医療機関リスト 都道府県の作成は半数どまり
●26年度からの臨床研修定員 広域連携枠を提案─厚労省
●札幌清田整形外科 理学療法士2人がOMPT試験に合格 
●道人事委勧告民間実態調査 道内医師月給43歳128万円 看護師は41歳38万円

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