北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)11月13日付

診療報酬改定へ基本的視点等提示
           重点課題は人材確保・働き方改革等の推進

 厚生労働省は、社会保障審議会の医療保険部会と医療部会に、2024年度診療報酬改定に向けた基本認識、基本的視点、具体的方向性について提示した。改定の基本的視点では、人材確保・働き方改革等の推進を重点課題に、医療機能の分化・連携、安心・安全で質の高い医療の推進、医療保険制度の安定性・持続可能性向上を挙げている。


十勝リハビリテーションセンター
     脳と機械をつなぐBMI導入 重篤な麻痺の機能回復へ

 帯広市の十勝リハビリテーションセンター(鎌田一理事長、白坂智英院長・199床)は脳と機械をつなぐ新技術「BMI(ブレイン・マシン・インタフェース)」を使ったリハビリを本格始動させる。脳卒中発症初期の全く随意性がみられないケースや6カ月以上経ち重篤な麻痺があっても、電気刺激装置、ロボット等を組み合わせることで相乗効果を発揮。自分の意思で手を開けるまで改善される可能性が見えてきた。


医学部23年度入試合格率 道内2校、女性が上回る 文科省調査

 文部科学省は、全国81大学医学部(医学科)の2023年度入試における男女別合格率を取りまとめた。受験者数に対する合格者数の割合は男性が12・79%、女性は12・23%だった。不適切入試題を受けて同省が調査の対象とした13年度入試以降、21年度はわずかながら初めて女性の合格率が男性を上回ったが、2年連続で男性が上回る結果となった。


24年度介護報酬改定厚労省が基準案提示
                  デイ入浴介助取り組み促進

 2024年度介護報酬改定に向け議論している厚生労働省は、通所介護、短期入所生活介護など個別サービスの報酬・基準案を第229回社会保障審議会介護給付費分科会に示した。デイは入浴介助に求められる技術を身に付けられる研修内容を入浴介助加算(?)算定要件に組み込む方針。同(?)算定の進まない理由とされる要件「医師等が利用者宅浴室を訪問し環境評価」は「代わりに介護職員が訪問しICT機器を活用して状況把握」も容認し、取り組みを促す考えだ。


財務省トリプル改定に向け見解   

              診療所の初・再診料など引き下げを

 財務省は財政制度等審議会・財政制度分科会を開き、2024年度の診療報酬改定について、診療所、病院、調剤の区分ごとに経営状況や課題等が異なることを踏まえたメリハリをつけた改定とするとともに、「診療所は極めて良好な経営状況等を踏まえ、報酬単価を引き下げること等により、現場従事者の処遇改善等の課題に対応しつつ、診療報酬本体をマイナス改定とすることが適当」との見解を示した。


●同時改定で人材確保の賃上げ措置 政府 総合経済対策閣議決定
●北海道さい帯血バンク 札幌西レディースクリニックに感謝状 17年間で1000件以上採取
●腹壁ヘルニア治療のパイオニア 今村氏 eTep法の利点を解説
●札幌市「高齢者支援計画」素案 新規はチームオレンジやICT伴走等
●院内保育所22年度補助 道内は13カ所減り111施設に 北渡島桧山4年ぶりに復活

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