北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2023年(令和5年)1月15日付

23年・道内新規開業診療所 前年比1件減の57件

 2023年1〜12月に道内で新規開業した診療所(新規保険指定から承継・移転を除く)は、前年から1件減の57件となった。新型コロナウイルス感染症流行の影響もあって大きく落ち込んだ20年を除き、近年は60件前後で推移しており、概ね例年並みの水準だった。


札幌円山整形外科 隣接地に移転新築しオープン
手術室倍増などで患者ニーズに対応

 中央区の札幌円山整形外科病院(竹林庸雄理事長・110床)は、北側隣接地に移転新築し、オープンした。外来機能を担うクリニックを新設したほか、手術室を倍に増やすなど、患者増に対応。スタッフ用の動線確保、スタッフ用スペースの拡大など職員の待遇改善も図る。


22年度病院経営72.8%が赤字に
補助金除くとマイナス基調続く─3団体調査

 日病、全日病、医法協の3病院団体の病院経営定期調査によると、2022年度の医業利益における赤字病院割合は、前年度から7.0ポイント増の72.8%、経常利益も5.2ポイント増の23.3%に悪化。医業利益は100床あたりでマイナス1億9966万円。経常利益は1億2836万円の黒字に転じたものの、コロナ関連の補助金を除くと経常利益はマイナス7342万円の赤字だった。コロナ関連の補助金等で経常利益は黒字に転化していたものの、黒字額は縮小し、補助金を除くと赤字基調が依然続いているとしている。


24年度介護報酬改定 施行時期分け対応へ
訪問看護等4サービス6月、その他は4月

 厚生労働省は社会保障審議会介護給付費分科会で、2024年度介護報酬改定に向けた審議報告案を提示、了承された。改定時期について同省は「特に医療分野と密接な関係のある居宅療養管理指導、訪問看護、訪問リハ、通所リハの4サービスは6月施行に、それ以外は4月施行」の方針を示した。委員からは年末時点まで方針が決まらず議論を深める場もなかったことや、自治体と現場を惑わせたことを非難する場面もあった。


従事者人件費の適切評価を─報酬改定へ、診療側が意見提出
かかりつけ医のさらなる評価も 

 2024年度診療報酬改定に向けて、2号(診療側)委員が意見をまとめ、中医協総会に提出した。「入院基本料」について、物価高騰、光熱費等の高騰対応、設備投資・維持管理費用の評価、多職種協働によるチーム医療の推進を踏まえ、医療従事者の人件費について適切に評価することや、重症度、医療・看護必要度(看護必要度)は今改定での評価項目の大幅な見直しは避けるべきとした。


●医療関係職種の賃上げへ 診療報酬上のシミュレーション─中医協入院・外来分科会
●五稜会 リワークヴィレッジで復職支援 情報誌編集など多彩なプログラム
●16kmを超える往診の見直し要望 オンライン診療へき地限定廃止へ─規制改革WG
●24年度介護報酬改定プラス1.59% 介護職処遇改善分に0.98%
●新たな医療計画など 道内各地で説明会開催

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