モナコ公国

大公宮殿(Palais Princier et Place du Palais)


 モナコ公国の中心にある大公宮殿は17世紀に建てられたものですが、13世紀の建築様式も一部に取り入れられており、1つの建物の中に各時代の建築様式をみることができるそうです。大公宮殿前では100年来続く衛兵の交代を見ることもできます(正午少し前に始まります)。


パレ広場(Place du Palais)


 大公宮殿前に広がるパレ広場には過去の侵略の危機にさらされた名残である大砲なども置かれています。街並み(F1レースのコース)や港を一望できるこの広場の周囲にはレストランやお土産屋さんもあり、いかにも観光地という感じになっています。 
 その中を颯爽と?走り抜ける真っ赤な乗り物。F1カーより目立ちそうな巡回バス(列車)です。海洋博物館前から出発し、モナコ港、モンテカルロ、カジノ広場などを一 周して旧市街に戻るそうです。グループの貸切も可能でフランス語、英語、イタリア語、ドイ ツ語のガイドも付いているそうです。当然料金がかかりますが、小学生未満は無料のはずです。遊園地の乗り物のようで、しかも周囲の注目を浴びますから大人が乗るには勇気も必要かもしれません。


モナコ大聖堂(Cathedrale de Monaco)


  モナコといえば忘れてはいけないグレース王妃(グレース・ケリー)の墓。1875年に建設されたロマネスク・ビザンチン様式のカトリック教会であるモナコ大聖堂に、歴代の大公と共に眠っています。入場前にガイドさんから「神聖な内部では大声での案内ができないので、順番に見ていって一番花束が多いところがグレース王妃の墓なので見逃すことのないように」との説明がありました。一行は無言のまま聖堂内を進んだのですが、他のところはせいぜい2、3束に対し王妃の墓は数えるのが大変な程の花束で囲まれているので、誰でも簡単に見つけることができます。
 海沿いに走る大通りはその名も「プリンセス・グレース通り」と名付けられ、レストランや小さなカフェにまで彼女のポートレートが掲げられているとのこと。まだまだ愛されているのですね。
 建物が混み合い道幅は非常に狭い街並みですが、すみずみまで手入れが行き届いていて道路にゴミは落ちていません。ここが南フランスの他の街との大きな違いでしょう。公園の噴水はきれいな水を噴き上げ、花壇には季節の花がいつも咲き乱れているそうです。ちなみにモナコで唯一海水浴のできるラルヴォット海岸でさえ人口的に作られた海岸だとのこと。人によっては、あまりに手入れが行き届いているので街としての魅力がないと言うそうです。
 もう一つ、南フランスの街らしくないのが犯罪が非常に少ないことです。金銀をピカピカさせながらロールスやフェラリなど高級車を乗りまわしたり、女性が宝石をつけて夜でも歩いていられるなど、泥棒や人の目を気にせずに思う存分金持ちぶりを見せる事ができるのは、安全という前提があるからです。 


モンテ・カルロ(Monte-Carlo)


 1860年代荒れた台地を開発し、カジノの経営を許可したシャルル3世の功績にちなんでモンテカルロ(シャルルの山)と名付けられた上流階級のためのリゾートであることは余りにも有名。花壇と芝生がとても美しい庭園を中心に「グラン・カジノ」、「オテル・ド・パリ」、「オテル・エルミタージュ」、そして「カフェ・ド・パリ」が並ぶ。オテル・ド・パリ周辺には、シャネル、エルメスを始めとするフレンチブランド、グッチ、ヴィトンなどイタリアンブランド、モナコのオリジナル等々、本家とは全く違い非常に派手な店構えで並んでいます。品揃えもパリやイタリアとは違うようで、パリで手に入らないものが手に入ったりするとのこと(・・・妻の話ですが)。
 ブランド品はさておき、モンテカルロといえばやはりカジノ。グラン・カジノはオペラ座を建てたシャルル・ガルニエにより建てられた宮殿のような建物です。少額スロットは入り口の近くで遊べますが、高額なスロットやルーレット、カードゲーム等は厳重な扉の向こうでパスポートが必要となります。
 カジノで大金を手にして「オテル・ド・パリ」で食事して・・・なんて夢みているうちにマリーナ沿いにたどり着きました。そこではめちゃくちゃ目立つ飲み物屋さんがいやでも視界に入ってきます。一般庶民はここでジュースでも買って公園散歩・・・がいいところなのでしょうか?


レストラン 「Le Ligure」


 モナコパレ広場近くのレストラン。入り口はごく普通のレストランなのですが、中に入ったとたん遊園地かと思います。内装もド派手ですが、あちこちに置かれた人形像もとんでもない派手なもので、こちらの金持ちはみーんなこのような趣味になるのでしょうか? 料理の味はまずまずでしたが、どうも落ち着かない食事となりました。





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