ワット ポー

Wat Pho

 バンコク3大寺院の1つ、ワット・ポーは王室寺院です。西暦1788年、ラーマ1世によって建てられたバンコク最古の寺院で、正式名称は、『ワット・プラ・チェートゥ・ポン・ラーチャ・ワ・ララーム』という、いかにもありがたそうなものです。入場料金がかかりますが、ワット・プラケオとは一桁違う20B、まるで寄付金とも思える料金です。大寝釈迦像とタイ式マッサージの総本山としても有名です。
 ワットポーの敷地は80.000平方メートルと広大で南北に2分されています。本堂や礼拝堂、マッサージ場などの見どころはすべて北側にあり、南側には僧房があるのみ。南北はチェトゥポン通りという道路できっちり区切られているので、内部を歩いていてもお坊さんと出会うことも少なく寺院であることを忘れてしまいそうです。 建物は金箔を贅沢に使った豪華な造りとなっており、夕日に染まり光り輝く様子には圧倒されるでしょう。タイ式マッサージの料金は1時間250Bだそうです。時間に余裕のある人は試してみてはいかがでしょうか。('03.01)

境内にある中庭

想像より広い敷地にはいろんな建物が並ぶ


 本堂と寝釈迦像のある堂は土足厳禁です。入り口に守衛さんがいて、目の前で靴を脱がされます。何故か地元の人々と外国人は下駄箱が分けられています。大きなお堂に横になっている大寝釈迦像は全長49m、高さ12mの巨大なものです。内部は比較的暗く、大きな柱も数本建っているので全体像を写真に残すのはちょっと無理でしょう。長さ5m、幅1.5mの大きな足は真っ平らとなっていますが、この偏平足は悟りを開いた者のしるしだそうです。足の裏には螺鈿細工(細かく砕いて磨いた貝殻を嵌め込む技法)によって描かれた、仏教と深い関わりを持つバラモン教の宇宙観が108の絵で表されています。内容はあまり理解できなくても見るだけで十分に値があるでしょう。最後に寝釈迦像の枕に注目してください。表のみならず裏側にも美しい装飾がほどこされていることに驚きます。

寝釈迦像、足から頭方向

足の裏には螺細細工が施されている


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