1.発端

2000年12月末頃から彼女は右の乳房に「違和感」があった、と後に話していました。
しかし、6年ほど前に見つかったしこりがあり、それが「乳腺繊維線種」と診断されていた
こともあり、その部分が少しうずいているのかな? 程度に考えていたようです。
(後に、繊維線種は数年も経ってから変化しないらしい事が判りましたが)

2001年2月の中旬、明らかに、少しずつではあるが右の乳房が大きくなり始めました。
この頃から、何がどうなったんだろう? と不安になってきたようです。

私も、何かは判らないけれど、漠然と「何かおかしい」と思ったのはこの時期でした。
ちゃんと病院に行って診てもらってるのか? という話はしましたが、今振り返ると非常に
後悔しています。ちょうどこの頃、私の仕事が忙しく、徹夜も続いたりしていたので、彼女
の異変を重く受け止めることができなかった。どれだけ、不安だったのだろう・・・

3月の中旬、ここにきて急速に肥大し始め、衣類の上からでも左右の大きさが違う事を見て
取れるようになりました。本人もさすがにこれは放って置けないと思い、以前のしこりを診
てもらった病院に行くことを決めました。
細胞診を行うことになり、針を刺して組織を取りました。
結果が出るとき、私も同行しました。診断の結果は・・・「乳腺葉状種」
「悪性ではないけど、切るのが良いんじゃないか。乳首を残せるか微妙だなぁ。
ここでも手術はできるけど、念のため良い病院を紹介するから、行ってごらん・・・」
先生の話し方からは病気そのものはあまり深刻ではないらしい、という事は判りましたが
切る? 乳首が残るかどうか? という事は・・・全摘??


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