お風呂免許習得物語
<其の9>

【み・住み込み見習い】
「おはようございます。夕べは心配をかけしました。もう大丈夫です。」

【Q名人】
「お、もう朝だ。徹夜しちまったい!昨日は、驚いたぞ。もう大丈夫なんだろうな。」

【み・住み込み見習い】
「はい。名人の分も食べたので食べ過ぎで具合が悪くなっただけだったようで。いよいよ明日試験ですね。」

【Q名人】
「2人前も食ったのか!あきれたヤツだな。 さて、ちょっと仮眠を取ってまた追い込み勉強をす る。3時間後に起こせ。」

【み・住み込み見習い】
「名人・・・。規則正しく生活しないと試験に影響出ませんか?」

【Q名人】
「ぐー。ぐー。ぐー。」

【み・住み込み見習い】
「私もまとめの勉強を簡単にしておこう。それと明日の用意を。
持っていく物・・・。えぇとぉ。タオル。バスタオル。石鹸。洗面器。シャンプー。筆記用具。スリッ パ。着替え。10級用参考書と問題集っと。お金。受験票。これだけかな。名人の分 も揃えて置かなくちゃ。良し!それじゃ起こそう。  名人。3時間経ちました。」

【Q名人】
「うっ・・・。ねみ〜。もうすこしぃ・・・。いや。起きなきゃ。また徹夜して勉強 する。眠気覚ましに風呂に入るからぬるめのを用意してくれ。」

【み・住み込み見習い】
「はい。名人の集中力は凄いなぁ。明日の試験どきどきするなぁ。私は体調を万全に するために早く休ませて貰おう。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【み・住み込み見習い】
「おはようございます!ぐっすり寝て体調も戻りました。」

【Q名人】
「おっ・・・。もうそんな時間か?時間を忘れて集中してた。」

【み・住み込み見習い】
「名人。また徹夜したんですか?大丈夫ですか?」

【Q名人】
「大丈夫だ。お前は10級だからもう出なきゃ間に合わないぞ。
1級は夕方からだが付き添いとして一緒に行ってやる。」

【み・住み込み見習い】
「光栄です。名人にここまで目をかけていただいて。うれしいです。でもどきどきす るなぁ。試験。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【Q1級受験者】
「着いたぞ。ここが会場だ。」
(きょろきょろ)

【み・10級受験者】
「うわぁ。広いなぁ。たくさん受験者がいますねぇ。名人、誰かを探されているんです か?」

【Q1級受験者】
「あっ!ここ!ここ!  いえいえ、私はまだなんですがね。
ちょっと弟子のために早く来たんですよ。これが弟子です。
こら、あいさつしろ。会長のお孫さんだ。」

【み・10級受験者】
「初めまして。Q名人にお世話になってる"み・10級受験者"といいます。」

【Q1級受験者】
「よし!お前は試験場に行け。頑張ってこい!」

【み・10級受験者】
「はい!行って来ます!  あの人が会長のお孫さんかぁ。綺麗な人だなぁ。  10級会場 はあそこだな。頑張るぞ。」


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