8.再び…

手術してから約2ヶ月後に、何かの役に立つこともあるかと、この経験をまとめあげていました。
しかし、公開するとなるとなかなか思うようにはかどらず、 ずるずると遅れていた状態でした。
そして、その当時は、第7章で終っていました。終るはずだったんです。

2005年の暮、摘出したはずの部分が、また腫れ始める、という事態が発生しました。
最初は、「また脂肪の塊でもできたのか?」そんな風に思っていたようです。
しかし、あの時と同じように、見る見るうちに大きくなるのが分かりました。
この間、半年に一度の定期検診を受けていたから、本当に短い期間での間の変化でした。
前回の教訓を生かし、今度は早めに診察してもらおう…

以前の手術を担当して頂いた先生は別な病院に異動したことは知っていましたが、 当時からいて、
それ以降もずっと診てもらっている先生がいたので、その方の 診察を受けると、結果は「再発」…

全部取ったんじゃなかったのか? まず、そんな考えが頭に浮かびました。

後で当時のスタッフに話を聞くことができたのですが、執刀医は「簡単な手術だから」 とおっしゃって
いましたが、実際にはかなり大変な手術だったそうです。
そんな中で、実際に「全て」を取り除くことは限りなく不可能に近かったとか。
また、この病気の怖さも聴きました。「乳腺がなくても発生する場合がある!?」
一度発病すると、かなり色々なリスクを背負い込むことになる病気のようです。

精神的にはかなり参りましたが、幸いにも今回のものは小さいうちに処置することが 可能だし、手術の
技術も進んだため、摘出するといっても1泊2日ですみそうです。
(本来なら、前日入院、翌日退院の2泊3日が基本的な日程らしいのですが、本人の都合で、当日入院
翌日退院となりました。)
全身麻酔のため、前もって麻酔科を受診すると、前回の先生がそのままいらっしゃいました。
名前や顔を見ても、こちらのことは思い出さなかったようですが、カルテをみた瞬間、
「あ〜、あのときの!」 医者はすごい!
その先生も、「前回は大変だったけど、今回のは楽だから大丈夫よ」と。
1時間半位の手術で済みそうだとか。 縫合も、「接着剤」なので、傷もきれいになりそうと聞いて、ちょっと安心。
当日の朝、病院へ行き、なんだかんだと準備。 いよいよオペ。
オペ室に自分の足で歩いていくのを見て、ちょっと不思議な感じがしました。
そして予定通り、手術終了。

途中で、前回と同じように、手術室の横の部屋に呼ばれました。
摘出物を見せられるときに、先生や看護師さんに「大丈夫ですか?」と訊かれたけど、
前のに比べれば全然…。
説明によると、やはり同じ物であるということでした。そして、今回も精密検査を行うということも聞きました。

術後、病室へ戻り、だいぶ落ち着いたのを確認して家に戻ることにしました。 本人も周りも、前回とは大違い。
こんなことに慣れたくは無いけど、結果オーライ!


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