J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
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戦地からの恋人の帰国を待つ高子は、ある日、復員してきたものの住む家もない庄太と出会う。二人は次第に惹かれあっていくが。鈴木英夫の記念すべき監督デビュー作。
失業中の六郎はある男の依頼で、変装して多摩川べりを歩くという奇妙な仕事を請け負った。だが翌朝の新聞で、政界の大物が多摩川で死体となって発見されたことを知り、自殺と見せかけるための替玉として自分が利用されたことに気付く。本人の知らない間に犯罪事件に巻き込まれ苦悩する小市民の姿を、緊張感たっぷりに描いた鈴木英夫の監督第2作。
旅から旅へと巡業を続けるサーカス団の花形綱渡り・千草と、その恋人でクラリネット吹きの辻。二人は故郷長崎の阿蘭陀坂へ巡業のために帰ってくるが、辻は長崎につらい過去を残していた。京マチ子主演の悲恋ドラマ。
深夜の新宿で殺人事件が発生。その後、証人である飲み屋の女将が、続いて保釈中の容疑者が次々と殺されていく。スター俳優を起用せず、全編を街頭ロケで撮影したセミドキュメンタリー・タッチの犯罪捜査映画。丹波哲郎が主役デビューした作品。なお鈴木監督は2日分の撮影を残した時点で、次作『続三等重役』を担当しなければならなかったため、船橋比呂志が共同監督としてクレジットされている。
東宝の“社長”シリーズの原型となった「三等重役」の続編。臨時社長に昇格した桑原社長の奮闘をユーモアとペーソスたっぷりに描く。河村黎吉が桑原社長を続投し、芸達者ぶりを披露する。引退した先代に頭の上がらない現社長・桑原（河村）は人事課長（森繁）に命じて模範社員を探す。秘書の若原（小林）が選ばれ、休日に社長宅の留守番を押し付けられる。同僚の大野（伊豆）が代理を引き受けるが、仕舞っておいたウイスキーを飲み干してしまう。
八ヶ岳の田舎に住む純情娘・魔子は、山で知り合った画家を訪ねるため、生まれて初めて上京することになった。純真無垢で無防備な魔子は、都会の男たちにだまれそうになるが。鈴木英夫監督の東宝入社第1作。
日本プロ野球が誕生して間もないころ、巨人軍の剛速球投手としてその名をとどろかせた沢村栄治の半生と、彼を支え続けた妻の姿を描く。日本最初のプロ野球公式戦、巨人対阪神戦でノーヒット・ノーランを達成し、その後も未曽有の活躍を見せた沢村は、選手として絶好調の時に徴兵され、右手を負傷。やがて復帰するが。その栄誉と功績を称え、巨人軍では沢村選手の背番号14番を永久欠番とし、沢村栄治賞も創設された。
大学を卒業したものの、折からの就職難で就職先が一向に決まらない正一郎は、やむなく老舗の下駄問屋で番頭見習いとして働くことになった。だが彼は芸者にうつつを抜かす若主人やお転婆娘に悩まされるハメに。古風な老舗を舞台に繰り広げられるサラリーマン喜劇。
青春期の恋愛をテーマに、3つの短編からなるオムニバス。石坂洋次郎原作。姉の再婚話に割り切れないものを感じる妹と男友達の話「くちづけ」を筧正典、姉の男友達の来訪で理想の恋愛を夢見る妹の話「霧の中の少女」を鈴木英夫、医者である夫を慕う看護婦に縁結びを仕掛ける妻の話「女同士」を成瀬巳喜男が映画化。
殺人犯の顔を偶然目撃してしまった若夫婦が、警察と犯人の攻防戦に巻き込まれていく様を描く。生まれてくる子供の平和のために、殺人犯らしき男を見たことを警察へは黙っていることにした藤崎。しかし同じ手口で第二の殺人が起き、やむなく警察への協力を申し出るが、犯人のモンタージュ写真とともに、犯人をおびき出すためのおとりとして藤崎の写真も新聞に掲載されてしまい、犯人に命を狙われる恐怖の日々が夫妻を襲う。
小さな靴屋に住み込みで働く又吉は、江利チエミの大ファン。二十歳にもなるのにガールフレンドもいない彼は、雑誌のペンフレンド欄に投書して江利チエミ似の少女と知り合うが。石坂洋次郎の原作を江利チエミ主演で映画化した、爽やかな青春映画。
17歳の女子高生・のり子の恋人は、野球部のピッチャー・光雄。ある日突然、のり子は光雄と結婚したいと宣言し、両親を驚かせてしまう。しかし後日、いろいろな経験を積みたいからやっぱり結婚は止めると言い。多感なティーンエイジャーの心情を、瑞々しく綴った青春映画。
一人の子供が誘拐され、記者たちの協力のもと、警察は極秘裏に捜査を進めていた。だがこれを嗅ぎつけた二流新聞の記者が、手柄を立てたい一心でこの事件のスクープ記事を発表してしまう。得ダネ至上主義のドライな記者に石原慎太郎が扮した異色問題作。
ある真夜中、3人の死刑囚が刑務所から脱走した。脱獄の目的は、かつて彼らの逮捕に関わった警官たちに復讐することだった。それを知った警察側は、警官の妻を囮に使うことを決心する。復讐に燃える脱獄囚と警官との丸一日に及ぶ駆け引きを、ドキュメンタリータッチで描いたスリラー。
華道の家元・梢は24歳の若さながら才能に恵まれ、多くの弟子を取り、花一筋に生きていた。しかし、周囲が反対する青年と恋に落ちてしまう。ドライな人間像を得意とした監督には珍しい哀愁のラブ・ロマンス。華道指導は草月流初代家元であった勅使河原蒼風。
三島由紀夫の戯曲「燈台」の映画化。若く美しい継母（津島）に慕情を燃やす青年（久保）、兄と継母の妖しい感情のもつれを知って胸を痛める妹（柳川）、何も知らぬ父（河津）。大島のホテルを舞台に、四人の微妙な感情の起伏が激しく揺れ動く様を描いた心理劇。
やりがいを求め、敢えて中小企業に入社した雄吉だったが、会社は業績不振で身売りされ、しかも同じ部署に勤める恋人は、新任社長に弄ばれてしまう。彼は会社の不正を正すべく、孤軍奮闘立ち上がるが。明るく楽しくをモットーとした東宝の正調サラリーマン映画とは一線を画した源氏鶏太の原作を映画化した異色作。
自分の恋人を奪い、不正の限りをつくす上役に怒りを爆発させた雄吉は固く復讐を決意し。怒号篇に引き続き、会社内部の不正を巧みに衝き、必死に抵抗する熱血青年社員の活躍を痛快に描いた源氏鶏太の原作の解決編。
新聞社の敏腕記者が、事件の背後にある真相に迫るうち、巨大な権力の壁にぶつかり、その身を崩していく様を描いた異色作。株の買占めによる会社買収などで敵が多いと評判の会社社長・保科が何者かに襲われ、重傷を負った。各マスコミが取材合戦を繰り広げる中、強引な取材でスクープをものにしてきた東都新報記者・三宅は、事件が財界を揺るがす大きなものであることをつかむが、彼の書いた記事は握りつぶされ。
松本清張の推理サスペンス「黒い画集」シリーズの一作の映画化。銀行支店長の沖野（池部）は、同窓の桑山常務（平田）の後押しにより順調にキャリアを積んでいた。大口取引先の料亭「比良野」の女将奈美（新珠）と知り合い関係を持っていた沖野だが、奈美に桑山が一目惚れし、沖野は地方転勤を命じられてしまう。憎悪と嫉妬に燃える沖野は、権力者・桑山を社会的に葬る計画を立てるが…。
司葉子が広告代理店のキャリアウーマンにふんし、製薬会社の新薬発売にむけてのばく大な広告費をめぐってライバル会社としれつな競争をくりひろげ、女ひとり果敢に生きていこうとするさまを描く。西銀広告に勤める矢田律子は、男に振り回される周りの女達を尻目に、手段を選ばず仕事に没頭していた。裏切られても、野望を胸に厳しい日々を勝ち抜こうと常に前を向いて歩くヒロインを演じる司葉子のりんとした美しさが際立つ。
『その場所に女ありて』の鈴木英夫監督が石坂文学を映画化。主演は星由里子と本作がデビュー作の黒部進。朋子は地方都市の新米バスガール。ある日、無賃乗車をした不良青年を捕まえたところ、彼はバス会社社長のスネかじりの弟で。
大会社の金庫に眠る、社員の給料約4千万円を奪う計画をたてた4人の男たち。首謀者の岩尾による計画は見事成功し、大金を目の前にした男たちの欲望が募っていく中、岩尾は恋人のルミ子を使って、密かに次なる計画を実行していく。果たして、最後にこの金を手に入れるのは。完全犯罪の裏で起こるもうひとつの事件を、人間の果てしない欲望と残酷さとともに描いたサスペンス・ドラマ。
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