J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
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出征した夫の留守を守る妻の姿を描いた人間ドラマ。夫・進治郎の留守を守るため、妻・いね子は東京・本郷通り横町におでん屋を開業する。近所の助けもあり、商いは順調だったが、いつしか彼女の美貌を目当てにした客が出入りするようになり。
幼な妻と理想の家庭を築こうとする男の姿を描いた恋愛ドラマ。新聞記者の佐野二郎は、同僚から洋装店に勤める中村春子を紹介される。やがて二人は惹かれ合い、結婚を約束する。そこから春子を完全な妻とするための教育が始まった。二郎の兄たちはこの理詰めの女房教育を陰ながら心配して。石川達三のベストセラー小説を『また逢う日まで』の今井正監督が映画化。
平安北道の国境警察官として赴任した浅野巡査（斎藤）の目を通して、警部補・高津首席（高田）と部下たちの苦悩と活躍を描く。昭和十年。高津警部補らが通う中国料理店で、満州から来たという腕にケガをしている男を金巡査（泰藁）が助ける。ところが、その男は共産党蚊龍の一味で、隠していた拳銃で金巡査を撃ち殺し。原節子も銃アクションを披露したアクションドラマ。監督は『ひめゆりの塔』の名匠・今井正。
石坂洋次郎原作、青春映画の元祖的作品。封建的な気風の残るある地方都市の女学校を舞台に、戦後民主主義のもとで恋愛の解放をユーモラスに描いた青春映画。原節子は、仲を誤解された旧制高校生徒と女学生をかばい、新しい男女の交際のあり方を説いて古くさい考えにこだわる人々と闘う知的な女学校の先生・島崎雪子を颯爽と演じ、輝くばかりの明るさ、みずみずしい美しさをファンの脳裏に焼き付けた。正・続編は一つのストーリーになっていて、当時は正編公開の1週間後に続編が公開された。主題歌は藤山一郎と奈良光江の国民的大ヒット曲「青い山脈」。この後、吉永小百合や司葉子らの主演で繰り返しリメイクされている作品。
若い男女の交際はご法度という封建的な町の女子高生・寺沢新子は、よその町の高校にいたときに男からラブレターをもらったため、ふしだらな娘という評判が立ちこの町に転校してきた。しかし、その噂を知った同級生の一人は、新子にいたずらのラブレターを送る。新子から相談を受けた若い女教師・島崎雪子は、クラス全員に男女の健全な交際を悪意をもってからかうのしいことと諭す。しかし、そのことがきっかけで雪子と新子は町の中で孤立していくが。
ロマン・ロランの小説『ピエールとリュース』をもとに、『青い山脈』の今井正がメガホンをとった純愛映画。戦争の惨忍さを若い男女の悲恋を通して描く。昭和18年、大学生の三郎（岡田）と貧しい画家の螢子（久我）は、空襲警報の鳴り渡る地下鉄のホームで知りあった。二人は次第に恋心を募らせ、やがて結ばれるが、一方で戦火の勢いも刻々と増していた。窓ガラス越しのキスシーンは日本映画史に輝く名場面。
日当240円だったことから「ニコヨン」と呼ばれた日雇い労働者の生活をリアルに綴った今井正監督の代表作。イタリアのネオ・リアリスモの影響を受けたとされ、主演の河原崎長十郎の表情が圧巻。労働者の毛利（河原崎）は大家から立ち退きを迫られ、妻子を田舎に帰して木賃宿で寝泊まりすることに。やっとの思いで職を得るも、給料日に金を盗まれてしまう。給料の前借りを頼んだらクビになり、絶望した毛利は一家心中を考える。
厳しい環境に置かれた子供たちの教育に尽くす教師と生徒たちの絆を描く。昭和26年にベストセラーとなった作文集『山びこ学校』を原作に、社会派映画の名匠・今井正が手がけた教育映画。山形県の寒村、山元村の中学校には貧しい家の生徒が多かった。無着先生（木村）は特に貧しい生徒にはみんなで協力するよう教え、修学旅行や卒業式に一人でも欠けることのないよう奮闘する。そして生徒たちの作文をまとめた文集を発行するが…。
「十三夜」(青空文庫「十三夜」)、「大つごもり」(青空文庫「大つごもり」)、「にごりえ」(青空文庫「にごりえ」)と樋口一葉の短編小説をオムニバス形式で映画化。小料理屋に勤める・お力（淡島）の色香に溺れた源七（宮口精二）は、彼女を森に誘い込む（第3話「にごりえ」）。全編にわたりモノクロの映像が詩的で美しい。1953年度キネマ旬報ベスト・テンで、小津安二郎『東京物語』、溝口健二『雨月物語』など並みいる名作を抑えて第1位に選出された。
群馬県高崎市の群馬交響楽団がさまざまな困難を克服して設立された過程を、有名な名曲や童謡などを盛り込んで描く。低予算作品ながら岸恵子、岡田英次らスター俳優が出演、また、山田耕作が特別出演をし話題を呼んだ。終戦直後、群馬県に生まれた市民フィルハーモニーは、マネージャー井田（小林）の努力にも拘らず内情は火の車だった。東京から来たヴァイオリニストの速水（岡田）はピアニストのかの子（岸）と励ましあうが、楽団員の数は徐々に減り始める。
出稼ぎにあぶれた貧農の次男坊は、いつしか同じような境遇の男たちとつるんで過ごすようになった。そんな姿を見かねた親方が、漁の道具一式を貸し与えるのだが。追い詰められた零細農民の悲劇を描き、キネマ旬報ベストテン第1位に輝いた名作。『ひめゆりの塔』などで知られる今井正監督の初カラー作品。
第二次大戦後の会津磐梯山の麓の村を舞台に、黒人とのハーフである幼い姉弟が生きる姿を描く社会派ドラマ。水木洋子のオリジナルシナリオを今井正が監督。姉・キク（高橋）と弟・イサム（奥の山）は祖母・しげ（北林）と暮らしている。だが、イサムがアメリカの農園主に養子に出され。北林が1959年度ブルーリボン賞主演女優賞受賞。キネマ旬報ベスト・テン第1位。
妻と愛人の間を行き来する男が次第に追いつめられてゆく様を描く有吉佐和子原作のブラック・コメディ。男に田宮二郎、その妻に岡田茉莉子、愛人に若尾文子、元愛人に岸田今日子といった豪華キャストが共演。美しい妻・道子(岡田)のいる浅井(田宮)は何不自由ない生活を送っていたが、「あなたの子供が欲しい」と言う銀座のホステス・マチ子(若尾)の魅力に陥落。やがてマチ子は妊娠、女児を出産するが、その矢先に道子からも妊娠を告げられる。
太平洋戦争末期、14才から16才までの3800名に及ぶ史上最年少の少年兵たちが祖国のためと信じて疑うことも許されずに硫黄島での米軍との激戦で散っていくまでを描く。彼らの海兵団での厳しい訓練や、私情を差しはさむ余地のない生活を、『ひめゆりの塔』の今井正監督が独特の詩情で描く。
今井正監督が小学校教師で直木賞作家の三好京三の同名小説を映画化。野放図に育てられた少女を引き取った小学校教師夫婦の姿を通して、教育と家族の在り方を問う。岩手県の分校で教える吉井（加藤剛）の元に、著名な放浪作家・星沢（加藤嘉）が娘のリカ（牛原）を連れて現われる。学校教育を受けていないリカを引き取る吉井だが、野生児そのもののリカに手こずらされる。妻の容子（栗原）にだけは打ち解けるリカだが。
昭和20年、軍は女学生までも勤労奉仕と称して最前線へかりだした。白百合と桜の胸章をつけた文（古手川）や良子（大場）達はひめゆり隊として引率教師・宮城（栗原）らとともに南風原陸軍病院に配属される。だが、米軍はすでに沖縄上陸を開始、本島は死の様相を呈していく…。東宝創立50周年記念として1953年に製作された映画を28年ぶりに同シナリオ・監督で再映画化。歴史の狭間で散っていった少女達の悲劇を克明に描くドラマ。主題歌をさだまさしが担当。
1945年（昭和20年）3月10日 東京大空襲
昭和20年3月10日未明の東京大空襲を背景に、戦争によって運命を翻弄された一人の女性の姿を通して反戦を訴えた映画。『ひめゆりの塔』の今井正監督作。ゆかり（工藤）は高校の課題で父・勇太（井川）に戦時中のことを尋ねるが、勇太は語ろうとしない。そんなある日、伯母・咲子（奈良岡）が見知らぬ子供を守るために交通事故に遭う。咲子には空襲で生き別れになった娘がいた。そこでようやく口を開いた勇太の話から、咲子の過去が語られる。工藤夕貴がゆかりと咲子（娘時代）の二役を熱演した。原作 早乙女勝元。
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