J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。
公開当初、過激な設定から賛否両論を巻き起こした衝撃作。製作から10余年の時を経て劇場公開された、世界の鬼才の長編デビュー作。映画界の最前線を突っ走る唯一無二の映像作家キム・ギドクの原点を見ることができる。
「僕」（チュ・ジンモ）は、大学路のマロニエ公園で肖像画を描く街頭画家。「僕」の絵に文句を付ける客、ショバ代を要求するやくざ等と日々、接しているが、怒りの感情は押え込んで生きている。そんなある日、「僕」はデジタル・カメラを持った神秘的な少女（キム・ジナ）が自分を撮影しているのに気が付く。彼女の誘惑にのって彼女の後を追った「僕」は、もう一人の自分（ソン・ミンソク）との出会いを通じて、心の奥底に隠れていた暴力性を呼び覚まし、自分を馬鹿にした人々に残酷な復讐を始める。そして、マロニエ公園に戻ってきた「僕」は何事もなかったようにまた絵の準備を始める。
12のシークエンスから成り立つ作品でハンディカメラの多用で、「僕」の動きを追い続ける。2000年4月25日の午後1時から撮影を始め，午後4時20分に終了するという韓国映画史上最短記録(3時間20分)で撮影された。
韓国の米軍基地の村で暮らす、3人の若者たちの痛みと悲しみを描く。世界のキム・キドグ監督が、独特の映像美と緻密な構成で、韓国現代史のダークサイドをあぶり出す。ストーリーの主要部は実話をもとに構成されており、チャングクやウノクのモデルはキム監督の友人だという。
売春街に寄生するチンピラ、ハンギ（チョ・ジェヒョン）は、ベンチに座ってボーイフレンドを待っている女子大生ソヌァ（ソ・ウォン）に目を奪われ、無理やりキスをする。自分を虫けらのように忌み嫌い避ける彼女に怒りを爆発させたハンギは、ソヌァをおとしいれ、彼女を売春婦に転落させる。毎晩のようにマジック・ミラー越しに恥辱にまみれたソヌァの姿を見守るハンギ。そのハンギの部下ミョンス（チェ・ドンムン）から、ハンギが策略を聞いたソヌァは、愛の告白をしてくれたミョンスを利用して脱出しようとするが、あえなく失敗してしまう。ハンギとソヌァ。怒りと憎しみで始まった二人の関係だが、徐々に変化をし始める。
極限状況でのねじれたプラトニック・ラブ。その先にあるものはなんなのか。
南北軍事境界線の海岸を警備し、民間人を北のスパイと誤認し、射殺してしまう事から始まる、ある兵士と恋人を殺された娘の精神破綻が、事件の顛末を覆い隠そうとする海兵隊組織をも狂気に巻き込んでいく。
人里離れた山奥の湖上に浮かぶ小さな寺。
春、幼年期・・・無垢ゆえに生き物に石を縛り付け、殺生を犯す。見守る老僧は「全て助けられねば、一生石を背負え」と諭す。
夏、思春期・・・療養に訪れた娘に恋し、執着を知る。老僧は「欲望は執着を生み、執着は殺意を呼ぶ」とし、二人を別れさせるが、少年は後を追い、寺を去る。
秋、成人期・・・裏切りを知り、憎悪から妻を殺め、青年は寺に戻る。自死をも選ぼうとする青年に老僧は「般若心経」を木の床に刻ませる。
壮年期・・・刑期を終え、心の安息を求め、全てが凍り、主なき寺に男は戻る。訳ありの女が子を連れ、寺に訪れ、子を残す。
そして、春。老僧に育てられたように置き去りにされた子供を男は育てる。
輪廻転生。幼年期に流れる「般若心経」模した歌、「チョンソン・アリラン」の絶唱が流れる冬の場面、四季を生き抜く人の息が伝わる。季節のどこかに、あなたがいる。
第一章「バスミルダ」男たちと援助交際をする女子高生チェヨン(ソ・ミンジョン)。その行為に嫌悪しながらもモーテルの前で警察の手入れが入らないか見張り役をする親友のヨジン(カク・チミン)。ふとした隙に警察の手入れを見逃し、チェヨンはモーテルの部屋から飛び降り、死ぬ。
第二章「サマリア」親友を亡くしたヨジンは親友の弔いの意味を込め、相手した男達と逢い引きし、貰った金を返して回る。そんな彼女を彼女の父(イ・オル)は偶然目撃し、相手する男達に逆上する。
第三章「ソナタ」娘の罪を問えない父と罪を告白できない娘。ふたりはソウルを離れ、二人だけの時間を過ごし、父はある決断をする。
何が「罪」なのか判らぬ娘と「罪」を裁けぬ父。
夫によって家に閉じ込められ、空疎な日々を送る人妻のもとに、ある青年が現れ、彼女とともに他人の留守宅を転々とし始めることから始まる奇妙な愛のドラマ。第61回ヴェネチア国際映画祭監督賞受賞。
船上で二人きりで暮らす老人と少女の愛を描く、ラブ・ストーリー。監督は、ベルリン、ヴェネチア映画祭で監督賞に輝く鬼才キム・ギドク。
キム・ギドク監督が、永遠の愛という普遍的な命題について、韓国で一大ブームの整形手術をテーマに描いた異形のラブ・ストーリー。ギドク監督の集大成ともいえる話題作。恋人ジウを演じるハ・ジョンウは、2005年韓国映画評論家協会新人男優賞を受賞した韓国映画界のホープ。
韓国の鬼才キム・ギドク監督による異色ラブ・ストーリー。自殺願望のある死刑囚（チャン・チェン）と夫の浮気に絶望した主婦（チア）の刹那的で奇妙な逢瀬を描く。既成概念を超越した物語で、鬼才監督は壁紙の鮮やか草花模様などに卓越した色彩センスを発揮。チャン・チェンは一切セリフがなく感情も抑えた難役に挑み、P・チアもエキセントリックな演技を披露した。監督自身も保安課長役で出演。
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