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映画データベース

J:COMで放映された映画をベースに、今まで観た映画、これから観たい映画を順次、整理し、並べてみます。ご活用下さい。

成瀬巳喜男

1950年代

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『石中先生行状記』

「ヤルセ・ナキオ」と呼ばれた成瀬巳喜男。その庶民描写は定評あり、戦後の庶民生活を数多く描き残した人。今ではなかなか観られるチャンスなく、観られるものは出来るだけ観た方がいいかと。

石坂洋次郎原作。東北のある城下町に住む有名な小説家・石中先生が、村の老若男女のご意見番としてユーモラスに事件を解決していく様が描かれるオムニバス喜劇。第三話の三船敏郎の農夫がいい味出しており、三船敏郎の「青い山脈」は聴きもの。

映画からたかだか50年後の今観ると、別世界を観ているよう。本当に豊かになったのでしょうかね?

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『怒りの街』

東大生が金融業で成功するがやがて行き詰まって自殺するという前年に起こった「光クラブ事件」から題材をとったと言われる丹羽文雄の小説を映画化。“アプレゲール(アプレ)”と言われた第二次大戦後の若者の放埓で退廃的な雰囲気がかもし出されている。須藤(原)と森(宇野)は、勉強を続けるためにどんなことでも平気でやることにむしろ誇りさえ感じている。次々と女を騙して金を巻き上げる不良学生仲間だった。彼らはこれを“知のスポーツ”と称し、森が練った計画を美貌の須藤が実行に移し、福田つね子(久我)ら女性たちが次々と毒牙にかかっていった。しかし、須藤の妹・雅子(若山)を愛している森は、彼女に良心の呵責を感ぜずにはいられない。森は次第に自分の行為を反省し、須藤にも更正を促すが。

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『白い野獣』

夜の女たちの群像を描いた意欲作。『浮雲』など成瀬巳喜男との名コンビで知られるカメラマン、玉井正夫との初コンビ作品。娼婦たちの更正施設“白百合寮”。寮長の泉(山村)と女医の中原(飯野)は女たちを更正させることに情熱を傾けていた。ある日、啓子(三浦)をはじめとする3人が入寮してくる。どこか場違いな三人の新入りに、寮の女たちを敵意をむきだしにするが。

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『銀座化粧』

銀座裏のバーに勤める雪子は、上京してきた知り合いの青年を東京案内に連れ出すはめに。成瀬巳喜男監督が田中絹代をバーの女給に配して、清らかに強く生きる女の真心を描いた叙情的作品。助監督は石井輝男。後の作風からは意外だが、もっとも影響を受けた監督の一人として成瀬をあげている。

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『舞姫』

岡田茉莉子のデビュー作。川端康成の同名新聞連載小説新藤兼人が脚色、中年夫婦の愛情を描く。舞踊研究所主宰者・波子(高峰)は、夫・矢木(山村)の出張中に竹原(二本柳寛)と密会を重ねていた。元々妻の家で書生をしていた負い目から逃れられない夫と、結婚以前から付き合いのあった男に会わずにはいられない妻の間で、品子(岡田)と高男(片山)の姉弟は双方に加担し、家族は引き裂かれてゆくが。

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『めし』

成瀬巳喜男後期の代表作。大阪で暮らす倦怠期のサラリーマン夫婦(上原・原)のもとへ、東京から華やかで奔放な姪(島崎)がやって来て家庭の空気を乱すようになる。いたたまれなくなった妻は姪を連れて東京へ家出するが、夫が東京に迎えに来て結局はまたもとの平凡な生活に戻る。日常生活の中での些細な出来事を、心の微妙な動きと共にきめ細かく捉えた秀作。この作品をきっかけに成瀬は戦後からの長いスランプを脱し、次々に傑作を生み出していく。原作 林芙美子

BC/CS放映
放送スケジュール
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『お國と五平』

父のすすめで結婚した夫・伊織(田崎)が、昔の恋人だった友之丞(山村)に闇討ちされ、武家の妻としての体面から仇討ちの旅に出るお國(木暮)。だが、同行した忠臣・五平(大谷)との間にいつしか芽生えた愛のために、2人の旅は仇討ちのから絶望的な愛の道行きへと変化していく。そんな二人の前に、虚無僧姿で恋しいお國のあとを密かに追ってきた友之丞が現れるが。原作は谷崎潤一郎。

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『おかあさん』

全国の小学生の作文から着想を得た水木洋子のオリジナルシナリオを映画化した家庭劇で、成瀬最高作との呼び声も高い名作。福原正子(田中)は、戦災で焼け出された家業のクリーニング店を夫(三島)と長女(香川)とともにふたたび軌道に乗せるが、そんな矢先に夫に先立たれ、長男も病気で亡くす。正子は女手ひとつで店を切り盛りするが、様々な障害に阻まれてしまう。様々な不幸に遭いながらも健気に生きる母親とそれを見つめる娘を繊細に描く。どんな局面においても前を見て生きる優しく忍耐強い日本の母の姿を長女の視点から温かく描き、当時パリでも上映され、大好評を得た。スペインでDVD化されている。

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『稲妻』

林芙美子の同名小説を『めし』の田中澄江が脚色した成瀬=高峰コンビの名作。4人の子供の父親がみな違うという複雑な母子家庭で、母と異父兄姉たちの醜さに愛想つかした末娘は家を出て、自立する。作者はすべての登場人物を肯定も否定もせずありのままに描き、俳優たちの好演も相まって、類型に属さない生身の人間の存在感が鮮烈に迫ってくる。東京という都市の息づかいをとらえている点でも出色であり、下町と世田谷の描き分けも見事である。

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『夫婦』

結婚6年目で倦怠期を迎えた中原伊作(上原)・菊子(杉)夫婦は、転勤で上京し貸間を探すことになった。二人は、妻を失って一人暮らしをしている男・良太(三國)の家に間借りする。一人の独身男と生活をともにする中で、夫婦は曲折を経て愛情を再確認していくのだった。夫婦の日常を淡々と描きながらそこに愛情や哀感の機微を抽出して見せる成瀬監督得意の小市民ドラマの佳品。

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『妻』

めし』『夫婦』に次ぐ成瀬巳喜男の夫婦三部作のひとつ。原作は林芙美子の短編小説「茶色の目」。結婚10年目の倦怠期にある夫婦(上原・高峰)の修復不可能な心の溝の深さ、冷え切った関係を容赦なく描いている。夫婦のギスギスした関係に疲れた夫は、会社のタイピスト(丹阿弥)につかのまの安らぎを見出すが、妻に知れて別れさせられてしまう。華麗な令嬢役の多かった高峰三枝子が醜悪な妻を熱演している。

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『あにいもうと』

東京近郊、多摩川べりの田舎町、荒っぽい性格だが妹への想いは人一倍の兄と、東京へ出たものの年下の学生の子をはらんで再び兄の元へ帰ってきた妹との深い兄弟愛を描いた作品。木村荘十二監督の手で映画化された室生犀星の同名小説の再映画化で、成瀬巳喜男円熟期に撮られた傑作。些細な仕草や軽い目配せを緻密に組み立て、これ以上ないほどに明確にドラマの情感を醸し出している。

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『山の音』

川端康成が戦後最初に発表した小説を映画化。鎌倉。老境に差しかかった男(山村)と息子夫婦(原・上原)が同居している。息子には愛人がいて、妻(原)を省みようとしない。やさしい嫁を不憫に思う義父は、夫婦の関係を何とか修復しようと誠意を尽くすが、嫁は妊娠がわかると堕してしまう。やがて義父は嫁から夫と別れると打ち明けられる。人生の哀感、無残さを嫁と舅の心情を通して微妙に描き出した文芸ドラマの秀作。人妻役の原節子の存在感が絶品。

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『晩菊』

林芙美子の3つの短編小説「晩菊」「水仙」「白鷺」をひとつにまとめて翻案した成瀬巳喜男の名作。不動産と金貸しで生計をたてているきん(杉村)、夫と飲み屋をやっているのぶ(沢村)、ホテルで掃除婦をしているたまえ(細川)、雑役婦をしているとみ(望月)。50歳に近い、芸者上がりの4人の女性をヒロインに、各々のエピソードがユーモアと哀感をもって綴られる。とりわけ主人公の杉村春子の元へ、若い頃に燃えるような恋をした男(上原)が金を借りに来るシーンの描写は圧巻である。

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『浮雲』

花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき

林芙美子の同名小説を映画化した成瀬巳喜男=高峰秀子の代表作であり、世界の映画史に燦然と輝く名作中の名作。戦時中の占領地・インドシナで愛人関係にあった幸田ゆき子(高峰)と農林技師の富岡謙吾(森)。引き揚げ後も妻ある謙吾との縁が切れず、ゆき子は自活のためパンパンにまで身をやつす。ふたりで再出発を図った屋久島で、ゆき子は男に見取られながら病死する。小津安二郎の言葉“俺にできないシャシンは溝口の『祇園の姉妹』と成瀬の『浮雲』だ”はあまりにも有名。

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『くちづけ』

青春期の恋愛をテーマに、3つの短編からなるオムニバス。石坂洋次郎原作。姉の再婚話に割り切れないものを感じる妹と男友達の話「くちづけ」を筧正典、姉の男友達の来訪で理想の恋愛を夢見る妹の話「霧の中の少女」を鈴木英夫、医者である夫を慕う看護婦に縁結びを仕掛ける妻の話「女同士」を成瀬巳喜男が映画化。

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『驟雨(しゅうう)』

岸田国士の戯曲を、水木洋子が脚色。倦怠期を迎えた夫婦の悲喜こもごもを明るいタッチで描く。子供のいない夫婦・亮太郎(佐野)と文子(原)は 些細な口争いが絶えない。ある日、新婚旅行から戻ったばかりの文子の姪・あや子(香川)が訪ねてくる。旅行での夫の不満を漏らすあや子に同情する文子と、夫の立場に立って反論する亮太郎。いつしか文子と亮太郎の口論に発展してしまう。原節子のとぼけた演技が笑いを誘う。

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『妻の心』

成瀬巳喜男が井手俊郎のオリジナルシナリオを得て映画化。『浮雲』(1955年作品)など多数の作品でコンビを組んだ高峰秀子を主演に据え、夫婦愛の機微を繊細なタッチで描き出した作品。桐生で古い薬問屋を営む若夫婦(高峰・小林)。妻の喜代子は家業を建て直すため、副業として喫茶店を経営しようと、友人の兄で銀行勤めの健吉(三船)に仲介してもらい資金を借り受ける。しかし、夫の兄(千秋)が失業し、東京から一家が戻ってきてから、夫婦の間に徐々に不協和音が生じていくが。自分の夢を実現するために奔走するシンの強い女性に高峰秀子が扮している。

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『流れる』

幸田文の同名小説を映画化。経営の傾きはじめた芸者置屋を舞台に、女将・つた奴(山田)、不向きだからと芸者をやめてしまったつた奴の娘・勝代(高峰)、出戻りの妹(中北千枝子)の身内や、年増の染香(杉村)と現代娘のなな子(岡田)といった芸者達の姿を、新たにお目見得女中としてやってきた梨花(田中)の視点から描いた群像劇。錚々たる女優陣の持ち味を引き出した成瀬監督の演出が冴える。

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『あらくれ』

女性映画の名匠と言われた成瀬巳喜男の作品歴で、もっとも情熱的な女性が描かれていると言われる作品。「浮雲」をはじめとして成瀬作品を支えた脚本家・水木洋子との最後のコンビ作となった。大正初期を舞台に、自分の力で自分の運命を切り開いてゆくたくましい女性の一代記を描く。生まれつき勝ち気で気が強く、そのくせ情にもろい庄屋の娘・お島(高峰)。親が決めた結婚を嫌がり結婚式の晩に逃げ出して東京で後家となるも激しい夫婦喧嘩の末に流産。その後につとめた旅館の若旦那(森)と結ばれるが別離し、小野田(加東)と再婚、ミシンの店を繁盛させる。しかし小野田の怠け癖と浮気により家を出る事を決意する。原作 徳田秋声。自我の強い女の生き様のすさまじさを感じる。

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『杏っ子』

室生犀星のベスト・セラー原作を映画化した成瀬監督の傑作人間ドラマ。高名な作家(山村)の娘・杏子(香川)は、漆山(木村)と結婚する。しかし漆山の仕事は長続きせず、ついには専業作家を目指すと言いだし、杏子の嫁入り道具を売って食いつなぐ始末。夫婦仲は冷え切り、義父への劣等感が反感に変わった漆山の態度はますます悪化して。

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『鰯雲』

東京近郊の農家の家族関係という、成瀬作品の中では異色の題材を扱った人間ドラマ。戦争未亡人の八重(淡島)は、14歳になる息子を抱えて義母と同居しながら厚木で農業を営んでいる。八重は農村を取材に来た新聞記者・大川(木村功)との恋愛を得てから、生活に一筋の光を見いだす。しかし長兄・和助(中村鴈治郎)率いる大家族には問題が山積みだった。成瀬監督が初めて挑んだカラーワイド作品。原作 和田傅。

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『コタンの口笛』

第1回未明文学賞などを受賞した石森延男の原作を橋本忍が脚本化。アイヌの姉弟が差別や貧困に負けずに生きる姿を描いた、成瀬作品では異色のドラマ。北海道のとあるコタン(=アイヌの村落)で、アイヌの父親をもつ中学生のマサ(幸田)と弟・ユタカ(久保)は、差別に耐える日々。だが、理解ある教師・中西(土屋嘉男)などに励まされ、けなげに頑張る2人に父の死という重い試練がのしかかる。音楽も成瀬作品には異色の伊福部昭が担当。

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2004-10-18 掲載
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